人手不足の解決は移民政策か生産性向上しかない


企業の人手不足で非常に厳しい状態にある我が国の経済ですが、人手不足が顕著な業界は主に運送、建設、医療、介護などです。

IT系や金融系など他の業界でも、それなりに人手不足と言われていますが、先に挙げた業界の比ではないように感じます。

なぜ人手不足がこれほどまでに深刻化したのでしょうか?


人手不足の原因

御存知のとおり、「少子高齢化」を原因としてまた、それを長年放置してきたために人手不足といった現象が起こりました。

以下のグラフを見れば分かるように90年台から総人口は横ばいで、ほとんど増えていないことがわかります。

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人口が増えない原因としては「デフレ経済」が一番大きな理由です。

デフレ期には物より通貨の価値が上がります。

物が売れなくなり、企業は販売価格を下げざるを得なくなります。

そして行われることはコストカット。

つまり、人員削減をするようになります。




また正社員を雇用することに消極的になるため、労働者は非正規の立場から中々脱することが出来ません。

自分の給料が上がらない、正社員になれないなら結婚もしづらい、結婚できなければ子供なんてとてもとてもといった具合なのでしょう。

実際、自分の人生が先行き不安と思えば普通は、貯蓄や自分を守るという行動をするものでしょうし、それが10年も続けばそれが当たり前、言わば「給料が上がらないことは普通」だと感じるようになってしまいます。

本当は給料は上がるものです。

しかし、我が国の名目GDPは20年前からほとんど変わらず、大卒の初任給も変わらないままです。

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これが異常だということに気付いている日本人はどれほどいるでしょうか。

異常という状態に慣れていしまい異常が正常という感覚になってしまっているのです。

そのような意識の中であれば子供を作ること消極的になることも無理もありません。

これが20年続いたのです。




20年といえば人一人が成人して社会に出る年齢です。

その世代が少ないのであれば、当然、労働力としての人手は足りなくなることは自明の理と言えます。

つまり少子化の原因はデフレであり、デフレが20年以上続き、子供を作らなかったことで、生産年齢人口が減少しているために今、人手不足という状況になっているということです。


人手不足を解消するには?

人手不足を解消するには、生産性の向上か外国移民を受け入れるしかありません。

経営者の立場でどちらがリスクがないか、どちらが利益になるかと言えば外国移民を受け入れる方です。

人件費は削減できますし、新たに投資をする必要もありません。短期的な利益を考えればこちらを選ばざるを得ないでしょう。




一方の生産性の向上は設備投資や技術開発投資、人材投資、公共投資などをすることが必要です。

改めて説明しますが、生産性の向上とは一人あたりの生産量を増やすことです。

例えば、運送業で宅配サービスをしている企業があったとして、仮に1時間で50個配達できるところを、100個に増やすことが出来れば、生産性は2倍になったということです。

自動化だったり、設備の導入だったり、従業員の能力開発だったりとできることはたくさんあります。

要は生産する量を増やすことができればいいので、自社に特に必要な投資は何かを考えれば自ずと答えは出てきます。





ただ、投資をするためにはすでに安定的な利益が出ているという前提が無ければ経営者としても、躊躇してしまうところです。

そのためには助成金制度や補助金制度などを活用することが重要です。

因みに、補助金制度は資金を投資に使った後に貰えるものですので、一旦は自社からの持ち出しになりますので注意してください。


人工知能と生産性

かつて三度の産業革命が起こり、生産性は飛躍的に向上しました。

現在はITを越えて、人工知能(AI)が活躍しつつある時代に突入しています。

現状の人工知能はまだ、「判断」は人間が行い、専門的な部分でしか人間を越えることはできません。

専門的な部分とは、アルファ碁であれば碁しか出来ませんし、自動運転であればその人工知能は自動運転しかできないのです。





判断にしても、人工知能である情報をもってきてはくれますが、その情報を使ってどうするのかは今はまだ人間が判断しています。

つまり、現在の人工知能は汎用的ではないということです。

判断まで行う人工知能のことを汎用人工知能(AGI)と言います。

この判断まで人工知能が出来てしまうことになれば、生産性は急激に上がりますし、むしろ人間が労働力として必要がなくなる可能性もあります。

恐らくなると思います。





だからこそ、人工知能とベーシック・インカムはセットで語られることが多いのです。AIとBIといったところでしょうか。

ドラえもんの映画でブリキのラビリンスという作品にサピオというキャラクターが生まれた星チャモチャ星は、人間のやることがなくなって、毎日が日曜日になったというセリフがあります。

恐らく、そう遠くない将来に人間がイメージしたことをロボットがやってくれるというような時代がくるのではないかと感じます。

実際にこのような時代になったらほとんどの人間が働かなくなり、働く人間はごく一部という状態となって、その場合に政治は一人一票となるのか?とか、発言ができるのかとかすごく疑問に思います。

人手不足の話からだいぶ飛躍しましたが、更に具体的なイメージをしている人もいますので、もっと驚愕する時代になるかもしれませんね。

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