グローバリズムの理解が必要な与野党グル

グローバリズムの理解が必要な与野党グル

※当記事は2021年8月1日noteに投稿した記事です。

私は与野党が共謀関係にあると、再三ブログに書いてきました。しかし、これを理解できる人は圧倒的少数であり、未だに民主主義が成立しており、選挙で何かが変わると信じている人が大勢います。

私から見れば与野党グルなんていうのは現実を素直に見ているだけに過ぎず、ある意味では当然のことであると思っています。

与野党グルを理解することが難しい理由は、前提の知識として「グローバリズムの理解」が足りていないからではないかと思うところです。

本記事では、与野党グルの理解を助けるグローバリズムの本質について説明しようと思います。

グローバリズムの本質

グローバリズムとは「ヒト・モノ・カネの移動をできるだけ自由にしよう」という考え方です。

かなりざっくりとした説明になりますが、グローバリズムの本質は「現代における帝国主義」です。
詳しいことは過去下の記事を参照してください。

資本主義システム下においてのグローバリズムは、必ず企業に資本が集中するようになり、政府よりも企業の力が強くなります。

なぜなら、政治家に対する献金の多くは企業が行い、企業はそれをロビー活動として経費参入します。

政治家が献金者に背く法案を通すこと、恩返しをしないということはまずありません。
献金というのは事実上、「政治家と献金者の契約」だからです。

このようなことが国内だけで完結するのであれば、それほど問題はありません。
つまり、企業が献金したお金が政治家に渡り、それがまた国内の企業に回り、その従業員に還元されていけば現在のようなデフレーション、あるいはスタグフレーションのようにはまずなりません。

しかし、小泉政権時に外資企業の献金を解禁したことで、海外に資本が流出していくという自体になりました。

外資が日本の政治家に献金するということは、政治家は外資に対して恩返しをすることになります。

この時点で、民主主義は成立していません。
民主主義は「国民のみ」与えられた選挙権をもって代理人を議会に送り出す政治システムですが、資本の力で政治家を動かすことができるなら、選挙とはただのセレモニーと化してしまいます。

外資企業が政治家に献金し、その企業の都合のいい法律を作り、労働者の権利が徐々に奪われていきます。

典型的なものが派遣法の適用拡大でしょう。
今や世界一の派遣会社の数を誇る日本ですが、奴隷制を派遣と呼び替えているに過ぎないことは言うまでもないことです。

しかし、グローバリズムの「ヒト・モノ・カネの移動の自由化」を推進している政策にはなっています。
グローバリズム的には正しい政策となりますし、企業としても労働コストを削減できて嬉しいということになります。

そして、企業は与党だけでなく野党にも献金します。
つまり、「どちらも飼う」のです。
政党評価表の存在が如実にそれを表しています。

政治を操る経団連の政党評価表と供託金

主要政党の政策評価 2018


そうすることで、「政治家が触れてはいけないコト」を作り出せます。

それが、TPPやRCEP、FTAなどの自由貿易協定であり、5G、主要農作物種子法の廃止、水道、森林民営化、規制緩和、民営化、遺伝子組み換え食品の認可、スーパシティ法案、100兆円にものぼるODA、ワクチン接種の推進、汚染水の海洋放出、中国製監視システムの導入、国民投票法改正案SDGsなどになるのです。

まだいくらでもありますが、これらがいわゆる「合意されている事項」です。

与野党が合意している事項

このように世界の流れとされることには一切触れないことが与野党の約束なのです。

日米合同委員会、米軍基地の存在

鳩山由紀夫が発言した有名な発言があります。

「総理大臣に権限などない。重要な法案は日米合同委員会で決定される」

つまりこれは、「政権が変わろうと関係ない」ということを言っています。

日本が独立国ではない2つの事実

これを取り上げないマスメディア、政治家、声を上げない弁護士会などはすべて抑えられているということです。

誰が考えたっておかしな話です。
民主主義を標榜しておきながら、それを根底から覆し、否定していると言えるほどの存在の日米合同委員会について、誰一人権威が声を上げないのですから。


そして、全国に100以上の関連施設がある米軍基地の存在です。

在日米軍基地の本当の目的

事実上、いつでも日本人を殺せる態勢になっているということです。
また、日本が米軍に未来永劫逆らいませんと約束しているようにも見えます。


このようにあらゆる方向から日本人に対する搾取が行われており、それをグローバリゼーションという言葉で正当化し、新自由主義的な自己責任論で議論を終結させます。

ひとつの支配が存在しているだけ

グルというと如何にも、意思の連絡があるかのように思えますが、実際彼らの雇い主である外資が触れるなとどちらにも言えば、政治家は献金欲しさ忖度するようになります。

各政党の上層部を抑えているわけですから、時々この合意されている事項に触れる政治家がいても、取り上げず、注意する程度で、結局は影響力をもてないままです。マスメディアも多くの場合無視を決め込みます。

与野党の談合で政治は決定され、そこには対立などなく、ひとつの「資本によるひとつの支配」があるだけなのです。

これらの事実を見ても、与野党がグルであると理解できないのであれば、恐らく、常識や信念が強すぎるか、認知的不協和か、悟性が足りないと判断できます。

資本に国境はなく、資本主義が社会システムの根幹であるならば最初から民主主義など存在していなかったということにもなりますが、そのとおり民主主義が成立したことなど一度もありません。

有権者が選挙で政治が変えられると思っているし、選挙の後にどのような政策が行われ、どのような法案が通過したかなどを確認する人など相当少ないはずです。

アジテーターが利用され、世論を誘導し、あたかも民衆が自ら選んだかのごとく錯覚させられている、それが民主主義です。
その茶番を強化するための政治家、選挙システムということです。

与野党グルの理解にグローバリズムの理解は必須です。
帝国主義と言われれば誰でも忌避するはずでが、グローバリズムと言われるととたんに否定しづらくなります。

言葉の印象よりも中身を見て思考していただければと思います。

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