あなたはリビアという国をご存知でしょうか?
もしかしたら、
「カダフィという”独裁者”がリビア国民を苦しめ、2011年の内戦後に民主化された」
とイメージされているかもしれません。
当時の日本のメディアでは以下の動画のような報道がなされていました。
私も当初は、リビアという国のことも知らなかったので大変なことになってるんだと思っていましたが、しかし、報道しているのはマスコミでしたから、またなんかやってるんだろうと感覚で理解していましたが、内戦から2年ほど経つと、出るわ、出るわでした。
上記の動画のように、やはり視聴者にイメージが先行するタイプの報道は、目的がほとんど「見せしめ」なんだということも理解しました。
リビアの最高指導者のカダフィ大佐が行っていた政策
目次
このブログを読んでいる方なら既にご存知かもしれませんが、お忘れかもしれないので書いておきます。
カダフィ大佐は、家を持つことを”人権”と見なして、新婚夫婦はマイホームを買うために5万ドルを政府から支給されていた。(我が国は大抵30年以上の長期ローン、ローンが終わった頃の資産価値は??)
電気代は全国民に対して無料にした。(発送電分離がという規制緩和がなされました)
カダフィ大佐以前のリビア国民は、人口の2割以下しか読み書きができませんでしたが、カダフィ大佐になった後は、国民が負担する教育費を無料にし、質が高く、識字率を83%に上げたこと。(英語教育を小学1年生から導入、有料)
医療は無料で高品質でした。(我が国の進める混合診療って??)
リビア人が必要な教育や医療をリビアで見つけられない場合には、リビア政府が外国へ行けるように手配し、海外で治療や教育を受けさせます。(保険の利かない病気は自分で直してね)
リビア人が車を購入する時は、政府が半額を支払うことを法令化しました。(財務省が国土交通省から道路に関する財源を奪った後も、道路に使われない税金を支払わされる)
ガソリン代は0.14ドル/L。
農業を行いたいリビア人には、土地、家、器具、家畜、種子などが無料で支給されます。
銀行ローンは全て無利息と法令化しました。
といったことを行ったのが”リビアの狂犬”、”残虐非道な独裁者”の正体でした。
仮にこれらカダフィ大佐が行った政策が事実ではないとしても以下のようなことは起こらないでしょう。
トリポリの反対デモ
NATOが攻撃したとき、リビア国民の約1/3に当たる170万人が、反対デモを行っていました。
リビア国民は本当にカダフィ大佐を”残虐非道な独裁者”と思っていたのでしょうか?
私が、リビア国民の立場なら感謝こそすれ恨むようなことはないかと思います。
もちろんカダフィ大佐が完全無欠の人間だとは言いません。
悪いところもあったでしょうし、悪いこともしたかもしれません。
しかし、そこには国民を豊かにしたいという「大義名分」がありました。
政治システムとしては「独裁」かもしれませんが、ある意味では、「最上級の民主主義」ではないかと思ったりもします。
指導者が国民を想い、国民が指導者を想うという素晴らしい国であったんだと。
かつては、我が国もこのような時代がありましたが、現在ではそういった側面は隠れています。
是非以下の動画をご覧になってみてください。
リビア現地を取材した、大手メディアとは独立した記者の証言です
NATO軍へのプーチン大統領の批判
私にはプーチン大統領が間違ったことを言っているとは思えません。
リビア国民の大多数は平和に暮らしたかった、豊かな生活を送りたかった、それだけです。
これでは北大西洋条約機構という集団安全保障は、主権国家へ介入し、”ある目的”を達成するための暴力装置という表現しか私にはできません。
なぜリビアは西側諸国のターゲットとされたのか?
主たる目的は「通貨」にあると思われます。
リビアは完全に国有の中央銀行でした。
カダフィ大佐は西側諸国の民間中央銀行制度とは別に、アフリカとアラブに独自通貨を発行する構想を持っていました。
更にカダフィ大佐は、西側諸国の欧米の価値観とは全く違う価値観を持ち、彼らの行う体制に対して反発していたのです。
通貨という物は、本質的に”バーチャル”な物です
そのバーチャルな物を”民間中央銀行”という名で公式なものとし、大衆支配のツールとして存在しています。
少なくともこういった側面があることは事実です。
通貨が、国有の中央銀行が発行しているということであれば、通貨バスケットに入っている通貨は、リビア国内に影響を与えることができません。
”影響を与える”という意味は、通貨バスケットの通貨によるイニシアチブを保持できないということです。
つまり、リビアで産出される金や原油を、通貨バスケットの通貨では「売らない」ということです。
逆に言えば、西側諸国は自分達の持つ通貨で原油を買うことができない(決済できない)ということになります。
そうだとしたら、カダフィ大佐は西側諸国の「敵」となることは想像に難しくありません。
これまで湾岸戦争やイラク戦争など散々中東で石油強奪のために「正義の戦い」をでっちあげてきた連中が相手ですから。
結論としては、西側諸国はリビアに”西側諸国的な”中央銀行の設立や、油田や金を奪取することを目的とし、反政府軍に資金や武器を供与し、内戦を起こさせ、機を見計らい、正義の味方よろしく軍事介入し、見事目的を達成したものであると私は観ています。
メディアにはもちろん情報統制を敷き、民主主義VS独裁者という構図を西側諸国に報道し、正義の戦いと印象付けたのです。
そもそも正義の味方が「敵を血祭りに上げました」と血みどろの人間を放送することそれ自体、私は間違っていると思いますし、「正義の味方」が行うことではありません。
間違いなく「見せしめ」、「さらし首」のような、私達に逆らえばこうなるから逆らうなというメッセージでしかないのです。
勇気ある発言
カダフィ大佐、アルカイダはニューヨークにいる
カダフィ大佐 国連演説
ファラカーン アメリカは口を慎め
ファラカーン 銀行の手口
今回の記事は動画が多くて申し訳ありませんが、本当に知っていただきたいことなのでお付き合いをお願い致します。
ファラカーンという方は本当のことを公式の場で言っちゃう方です。だから私は、この方が好きなのです。
話を戻しますと、彼らの発言から察するところ彼らは戦っています。
誰とでしょうか?
一定の権力者が所有する国と、その国に影響力を与える者とその仲間たちを相手にです。
恐ろしいほどの氣合を持った人達です。
彼らに比べてヘタレに成り下がった我が国の国民はこのような人達の存在をどのように思うのでしょうか?
ただ「狂った人間」と思ってしまうのでしょうか?
私は日本人として、生まれた国に対して愛着も敬意もあります。
日本人は優しいですし、親切ですし、行儀は良い。
世界一の長さを誇る歴史を持つ国でもあります。
武士、侍が存在していたのです。
私もヘタレですが、しかし我が国に今、武士や侍はいるのでしょうか?
私は、よく保守系の方々の言う「誇るべき日本」が、親の遺産にしがみついている子供のように見えます。
重要なことは、今生きている私達がどうするのかだと思うのです。
現代日本人のヘタレな部分も見据えた上で考えなければ、親の遺産にすがるただの駄々っ子ではないのかと。
本当にカダフィ大佐の氣持ちを考えると、涙が出てきます。
多くの国民を幸せにしたいとそれを行動に移しただけじゃないですか。
その結果が、「悪の権化」、「リビアの狂犬」「残虐非道な独裁者」と喧伝され、最後は殺害される。
完全に真逆です。それらの形容詞は全て西側諸国に当てはまることです。
金のために、善悪の区別もできなくなったメディアや軍産複合体、グローバル企業などの罪は計り知れません。
だからこそ私は、この連中を叩く記事を書きたくなるのです。
愚痴っぽくなって申し訳ありませんが、正直な気持ちなのでこのまま載せます。
最後までお読み頂きありがとうございます。