マスメディアやネットニュースなどの”今日のニュース”ということで、箇条書きされて報道されているニュースとは一体どのようにして決まっているのでしょうか?
外国で起こっていることや日本国内で起こっているこは無数にあるはずですが、何故あのニュースは報道されず、このニュースは報道されないのかといった疑問は、実はマスメディア批判の中心となっている問題です。
先日、以下の記事で「マスメディアの報道における議題設定」について説明しましたが、この「本日のニュース」が正しく報道における議題設定なのです。
マスメディア関係者によって世に放たれる「話題」や「ニュース」はマスメディアの”設定する規準”によって、世に出るか出ないか決まっていきます。
というわけでこの記事では、「今日のニュース」に潜む問題と題してマスメディアの議題設定について掘り下げて考えてみたいと思います。
マスメディアの議題設定の全体像
以下の図は「議題設定」を細分化し、各セクションがどのように影響し合うのかを書いた図です。
この図は、エバレット・M・ロジャーズ、ジェームズ・W・デアリングが作成したものですが、現代に合わせ少し私がいじっています。個人的にはこれほど難しくないとも考えています。
この全体像は、マスメディアの持つ力をある意味端的に、表しています。
と言うのも先日以下の記事を書きました。
この記事の中で私はメディアは第四の権力ではなく、第一の権力であるということを説明しています。
この図を観ると、
「各セクションにおいてマスメディアは、いかなるセクションでもマスメディアのもつ力(影響力)を駆使、操作し、政策にも人の考え方にも、更に、大衆の”世界観”をも操作することが可能である」
と言えます。
つまり、マスメディアを資本によって支配することは大衆統治をする上で絶対に不可欠であるとも言えるのです。
出典:東京MX 苫米地英人氏資料
広告収入で成り立つマスメディアは、広告料を支払ってくれるクライアントに不利益となる発表は基本的にしません。
例えば、抗がん剤や精神医療の実態、トヨタの不祥事等「タブー化」した話題はマスメディアの利益に直結する議題、あるいはその議題設定をすることで生じる不利益の回避、あるいはマスメディアという組織の利害関係者の意向等で、議題設定されるテーマが決定されるのです。
マスメディアの持つ議題設定効果の全体像は、資本、広告によってかなりの部分が支配されているという理由から、大衆が求める客観的事実を報道せよとの社会的要請や、法的義務を履行すること、そもそもマスメディアに社会秩序や経済秩序を真剣に問い直すことはそもそも不可能であるということです。
「本日のニュース」の恐るべき洗脳効果
テレビのニュースでよく、「本日のニュース」としてその日に報道するニュースの一覧が羅列されているのをご覧になった方も多いと思いますが、これは正に「媒体発表段階の議題設定」であり、更に言えば、マスメディア関係者の「検閲」をパスしてきたニュースなのです。
マスメディアの検閲をパスしたニュースであるということは、裏を返せばパスしなかったニュースもあるということです。
パスしなかったニュースは本当に視聴率に繋がらないであろうニュースもあるとは思いますが、本当に大衆が知るべき情報もマスメディアの検閲に通過しないのです。
それが、「報道しない自由」と言われるものです。
そうして選定されたニュースが「今日のニュース」として報道されます。
報道されたニュースを羅列することによってどのような効果を視聴者に与えることができるでしょうか?
まず、今日のニュースとして繰り返し、マスメディアのフィルターを通した(検閲を通過した)ニュースを見るという前提で考えます。
視聴者はマスメディアの流すニュースを毎日見るわけですから知らないうちに、「マスメディアのフィルター」を学習するようになります。
そうして、「思考の幅」、「視野の限界」、「価値観の枠」を視聴者の潜在意識にプログラムします。
するとマスメディアの報道するようなニュースや情報以外は、受け付けなくなる心理状態に陥るのです。
仮にそれが”事実”だとしてもです。
当然、マスメディアはマスメディアの論理で報道するニュースを決めています。
そのマスメディアの論理で報道された「本日のニュース」を繰り返し見せられることによって、マスメディアの「世界観」が視聴者の「世界観」となっていきます。
そうすることで、マスメディアの情報が作り上げる世界で視聴者の脳内は構成され、「3S」のことばかり気にかける愚民と化していくのでしょう。
あなたは、これまでどれほどの言葉が抹殺されてきたかご存知でしょうか?
ぜひ昭和の時代のドラマを観てみてください。
現在では全く使われることのない言葉たちが踊っています。
それ故に、視聴者としてはおもしろく感じたり、心にストンと落ちるような思いにさせられたりもします。
「言葉を殺せば思考も殺せる」ということです。
言葉が思考の幅を決定することをマスメディアは知っています。
自発的に知識をインプットしない人を前提に考えると、マスメディアの作る「羊」と化すのです。
製薬会社のメディアの使い方
命に関わる広告は薬事法によって厳しく規制されています。
財政健全化という財務省の意向による医療費削減によって競争が激化した製薬会社が生き残るにはどうすれば良いのでしょうか?
製薬会社のビジネスモデルは莫大な投資(数十億円)を行い薬を開発してそれを長期間に渡って販売するというものです。
利益率は他の業界とは比較になりません。
どれほど製薬業界の利益率が高いかおわかりになると思います。
これほどまでに競争が激しく、しかし利益率も高いというのであればどうやって売上を確保しているのか気になるところです。
先ほども説明したように、薬事法によって広告には規制がかかっています。
規制がかかっているなら規制を「くぐり抜ければ」良いのでは?
例えば、
特定の薬をPRするのではなく
「他社の商品の信用を失墜させる上に、読者に消去法的に自社の商品を選ばせること」
はできないのでしょうか?
いわゆるステルスマーケティングです。
「記事買ってみたwww」とばかりに、製薬会社の意のままにそんな記事を書いてくれる会社、ジャーナリストがいるとしたら恐ろしい話ですね。
ところがそんな企業やメディア、ジャーナリストがいたのです。
それも、大企業です。
バイエル薬品、電通、共同通信社という企業が関わっています。
電通グループからの「成功報酬」ー買われた記事ーワセダクロニクル
もちろん、全ての製薬会社がこういったことをしているわけではないでしょうが、薬の大半が
「石油製剤」であることを知っている人はどれほどいるのでしょうか?
ワクチンに水銀が入っており、全てのワクチンに効果がなく、むしろ害であることを知っている人はどれほどいるのでしょうか?
コメント欄に率直に意見が書いてあります。
チメロサールを含む国有ワクチン
保存剤(チメロサール等)が添加されている 新型インフルエンザワクチンの使用について
水銀が入っていると知った時点で体内に入れたくないと思うのは自然なことです。
現在は、水銀を使わないワクチンも存在するということを拡めているようですが、これは「バレちゃったから」とばかりに、言い訳と対策をしているに過ぎません。
ずっと知らされなかったわけですが、こういったことを言うと「添付文書には危険性が書いてある」と反論されますが、そもそもそんな危険なものを何故売ってるのか?という話になるのですが、倫理、道徳が崩壊した我が国の企業はそれにすら気づかずに反論してきます。
更に、抗がん剤でガンを治せた人はどれほどいるのでしょうか?
研究 欧米ではどんどん減っているのに なぜ、日本人ばかりが「がん」で死ぬのか
私は21歳の時に父を癌で亡くしていますが、当時、病室で四六時中父と一緒にいた私には、医者と看護師が治療と称して「殺そうとしているんじゃないか?」と違和感がありました。
「なぜ看護師には患者の死ぬタイミングがわかるのか?」
その時は非常に疑問でした。
「いろんな患者を見ている経験によるもの」という説明では納得できなかったのですが、その疑問を持つ感覚というのは正しい感覚だったのです。
ここからは長くなりますのでまた別の記事で書こうと思います。
それに日本医師会の会長であった武見太郎はどういった理由から「精神医療は牧畜だ」と言ったのか?
そもそもなぜワクチンや抗がん剤で効果があるなしで議論になるのか意味がわかりません。
大半の人間が効かないから効かないという声が大きいとなるはずなのに、それを利権にまみれたマスメディアのと製薬会社によってかき消すだけなのです。
ついでに私の知り合いの看護師、薬剤師、医者の息子は、”一切の薬を飲みません”
医者の息子の友人の言った一言、「医者は病気を治せないし、救えもしない」という言葉を忘れられません。
更に言えば、細菌やインフルエンザウイルス等は、医療関係者向けに販売されていることもあまり知られてはいません。
もちろん研究用としてですが。
まとめ
「本日のニュース」という話題の羅列の問題は早くから語られてきました。
1947年に報道出版の自由に関する委員会が「ハッチング報告書」の中で指摘していたのです。
その中で指摘されている問題というのは、
「ニュース作品として画一化されてしまうこと」
や、
「そのニュースの社会的意義や重要性の違いがマスメディアの事務的制約によって判別できず捨象されてしまう」
といったことです。
一覧でその日の話題が見つかり好きな話題を選択して話すことは便利なことではありますが、一方でこのような側面があることも考えておいたほうが良いのかと思っています。