いわゆるSNS規制、情報流通プラットフォーム対処法が施行されてもうすぐ一ヶ月が経とうとしています。
日本の情報統制は今に始まったことではないとしても、何が誹謗中傷で何が建設的な批判であるかの基準を曖昧なまま運用するということそれ自体が、私達国民の「自発的に口を噤む」ことを期待、誘導していると判断することができます。
マスメディアなどで、情報流通プラットフォーム対処法は「言論統制ではない」といった趣旨の放送が行われていましたが、そんな言葉を真に受ける者はほぼおらず、あらゆるプラットフォームは「面倒を避けるために基準は設けておこう」といった自主規制が行われているはずです。
当ブログはアカウントを作った当初から検索ができないようにされていましたし、この法律が存在する前からプラットフォームサイドで排除された言論であり、言わば「規制されていた」ということになります。
権力サイドから国民に自主規制を誘導するといった施策は戦後日本におけるGHQが行ったメディア改革で、当時のマスメディアはGHQの曖昧な基準に対して忖度した報道を行い続け、撤退後もマスメディアはその方針を貫きました。
当時は「出版後に販売禁止」とGHQに命令されてしまう関係上、損失が莫大だったこともあり忖度するしかなかったようですが、今回のSNSの規制法はただサービス供給サイドが「面倒なことに巻き込まれないようにしたい」というメディアの使命を放棄した堕落した思想や意図が透けて見えます。
今までもスピン報道や自主規制、恣意的なアルゴリズム設定によるSNS規制、もとい言論統制は垣間見見えましたが。
この法案は、それらを正当化するようなもので、現在の不正や売国のオンパレードで反社会勢力として君臨するのが「日本政府」であり、その不正を究極的に正当化する作業が「改憲」なのです。
マルチン・ルターは「不条理な法律は、もはや法律ではありません」と言いました。
守るに値しない法律を作り、運用することほど不条理なものはありませんね。
こんな不条理がまかり通る世の中を作った政治家と呼ばれる連中の支持しているのが右翼や与党と呼ばれる者たちです。
その売国右翼と遊んで仕事をしているフリをしてビジネスをしているのが左翼、野党と呼ばれる者たちです。
基本的なことですが、日本を守りたいと思うのに右も左もありません。
真剣に考えれば、ときに右翼的になりますし、ときに左翼的な主張をすることになるはずです。
そうならない人は、所詮ビジネスや自己満足の類に留まります。
私は国家の三要素である主権、領土、国民を護るべきだと思うからあらゆるインフラの民営化や売却に反対しますし、主権を放棄するあらゆる自由貿易協定に反対しています。
国民の生活が追い込まれて餓死者が出ている状況で国民負担を上昇させる増税は絶対に反対ですし、バブル崩壊そしてデフレーション下で消費を促す財政出動と減税を30年前からしなくてはならなかったのに未だに行わず、身内の利権を作り出すことしかしなかったわけですから今すぐ、これまで不正に取り上げた税金を国民に返せと思います。
一方で外国人は日本政府から支援され、脱税や暴力的な犯罪を犯しても大して取り締まられることもありません。
日本人は高い国民負担を強いられながら、さらに500万円ほどの奨学金ならぬ学生ローンまで背負わされます。当然利息もつきます。
社会保障を厚くすることなど特別会計でできるはずです。
日本国民を蔑ろにする政策は一切認めないというスタンスで私はいますが、これだけ聞けば右翼的に聞こえると思います。
しかし、減税や社会保障を手厚くすべきという主張は左翼的と言えます。
右翼というのは主権や伝統、国土、文化、産業を護るべきというスタンスのはずですが、日本における右翼を自称する連中というのは、大抵の場合以下の項目に当てはまります。
「歴史認識限定右翼」
「最大の移民問題である米軍基地には反対しない」
「米国批判ができても英国批判は絶対にしない」
「結論ありきの改憲スタンス。GHQがテキトー作った憲法と認識。改憲が目的。憲法研究会の存在を無視」
「GHQ批判はするのに米国批判はしない」
「水源や森林や農業、漁業、種子、雇用、国防における地域や通信(NTT)などの売却に反対しない」
こんな感じです。
これは単純に反左翼でしかなく、左翼も反右翼に過ぎません。
例えば、左翼が戦争責任云々と昭和天皇批判をすれば、それに右翼が乗っかるだけでどちらも昭和天皇がCIAのエージェントだったことは言いませんし、天皇がガーター勲章を身に着けていることの意味を伝えません。
ちょっと調べればわかることです。
左翼は論外ですが、大抵の右翼は立場を偽り、本来右翼がすべきことと真逆のことをする右翼を標榜する集団でしかないということです。
それを見破られないために、また見破られても指摘されないようにするために「暴力的背景」をちらつかせ、天皇陛下万歳と唱える卑怯者です。
天皇もいい迷惑でしょう。
これを言われて私に怒るのであれば、自分がそうだと認めているようなものですね。私はそんな右翼と言われる連中を多く見ました。
敗戦した日に靖国神社で旧日本軍のコスプレをしている連中などが当てはまります。
彼らは自分が何をしているのか理解できないのです。
統一教会の連中とヤクザのフロントとして存在しているという場合もありますが、右翼は武士とか侍と大和魂とかそういう言葉を使うのでたちが悪いのです。
若者が騙されるのです。
私が立派な右翼だと思うのは、
「ひとりになっても日本国と日本民族の再興のためにあらゆる事実をスタンスや思想に縛られることなく言い続けられる人」
です。
こういう人は、ステレオタイプな右翼左翼、保守、リベラルすべてを敵に回します。こんなカテゴライズに意味などありませんが。
こういう人間が今の日本に必要だと思うのです。
うまくいっているときならいなくてもいいですが、地獄のような社会になってしまったからこそ必要なのです。
情報流通プラットフォーム対処法が政治批判を封じ込めるため創設されたことは疑いようがありません。そうでなければコロナワクチンによる史上最大の薬害事件に対して真摯に対応するはずです。
こんな状況でモノを訴える右翼はどれほどいるのでしょうか?
漠然と現在を「危機の時代」と思っている方は多くいると思います。
ですが実際は「消滅の時代」です。
この消滅の時代にどのように日本を、国を、民族を、文化を、歴史を、尊厳を、生活を護ればいいのでしょうか?
ひとりひとりが実存を問われている時代です。
さらにテクノクラシーによる「尊厳の喪失」も待ち構えています。
ハイデガーが「存在の忘却」という概念で、技術が人間の本質を見失わせるリスクを指摘しましたが、私達は今、実存と尊厳の両方を奪われようとしているということです。
このような絶望的な状況に私達は立っています。
私達が日本人であるならば、何をすべきでしょうか?
「最も強い希望は、絶望から生まれる。」
バートランド・ラッセル
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