「民主主義」という我が国が戦後アメリカから受け入れた政治システムですが、その「欧米型民主主義」が世界でどのような現実を創っているのでしょうか?
民主主義というと国民主権が主な要素となりますが、何故アメリカという民主主義を標榜する国で1%VS99%なんて話が出てくるのでしょう。
これは、アメリカという民主主義の先駆者とも言える国で民主主義が機能していないということの証左です。
先日これに関連する記事を書きましたが、民主主義というのは最早欺瞞のレベルに達しているのです。
そもそも我が国は古事記の一節にあるように(神々の総意によってという言葉)元々話し合いをベースに物事を決めていたのです。
では、全く日本では独裁的な時代も、奴隷もいなかったというのかと言えばそうではありません。
「おじろくおばさ」という奴隷と言って差し支えないであろう待遇を受けていた人も一部いました。
ですが、例外はどんなものにでもあるので、一部を切り取りそれを殊更に強調することは甚だ問題であると私は思います。
私が言いたいことは、その国や地域で適した考え方や風習、文化、慣習などがあり、それを認めた上であまりにも酷いことは指摘して考えてもらう程度に納めるべきだと思うのです。
他の文化を弾圧する連中が「多文化共生」、「グローバリゼーション」という言葉で、他国を支配しようとしているのを観て滑稽で笑えてくるほどに呆れかえっているところです。
そういった人間がエリートなどと呼ばれるので、輪をかけて蔑視すべき連中だと思うのです。
しかし、この民主主義という政治システムが中東に導入されようとしてどのような結果を生んだのか我が国のマスメディアは報道しません。
更に、我が国はアメリカの属国ですから例えばイスラエルとパレスチナの紛争も報道してもイスラエル目線でしか報道しないことでしょう。
前置きが長くなりましたが、この記事では「民主主義のビフォー・アフターを考える」ということで書いてみたいと思います。
中東の様子
Freedom And Democracy In A Series of Heart-rending Imagesから引用
下の画像は、イラク、リビア、シリア、イエメンにアメリカ的な民主主義が侵略した際のビフォーアフターです。
いかがでしょうか?
以前に当ブログでも、以下のタイトルでリビアについて記事を書きましたが私達日本人がこういった”民主主義の皮をかぶった獣達が行う残虐行為”を幇助、手助け、加担しているという事実を認識すべきです。
NATOの懺悔を見てみたい〜カダフィ大佐とリビア人が受けた理不尽〜
何故なら、我が国は米国債を中国についで、世界で2番目に多く保有しているのです。
米国債保有ランキング トップ20 日本は1年で約5兆円減少して2位
そうして米国が得た資金でハリバートンやベクテル、広告代理店等の軍産複合体が利益を得られるように事を運んでいくのです。
他国に因縁あるいは被害者を装い、民主主義を押し付けます。更にひどいのはついでに、石油などのエネルギー資源も掠め取ったり、侵略した先の中央銀行を西側基準にしてしまうこともします。
これをひっくるめて「米国が中東に行う民主化」「~の春」などと表現されるのです。
日本は冷戦のおかげで豊かになれただけ
我が国は戦争に負けて民主化したおかげで自由になり豊かになったと考えている人も我が国には存在します。
また、日本人という民族が優秀だったから戦後50年以内に目覚ましい発展を遂げることができたんだといった具合の考えの方もいます。
ところがこれはどちらも間違いです。
お気付きでしょうが、前段は「サヨク」っぽく、後段は「保守」っぽい思想の人が言い出しそうなことです。
民主化したと言ったって、現在よりも選挙権に制限はありましたが戦前から選挙はありましたし、アナログな分今よりもまともだったかもしれません。
一方後段の意見については、自惚れが過ぎると言わざるを得ません。
日本人という民族が優秀だったから目覚ましい発展が出来るのであれば、そもそも戦争に敗けるはずがありません。
さらに民族の優劣で発展するのであればそれは正に人種差別的な発想ですし、成長できていない発展途上国の国と同じ条件、前提でなければ優秀かどうかの判断はできないはずです。
戦後、我が国は軍事安全保障は米国に依存し、経済についても元々軍事に回されるべきリソースが民間で消費されたり(新幹線の発明者、ソニーの創業者の出身)、GATTの貿易条件でも日本に有利なように他国が設定した(GATT12条国)という事実があります。
そこで朝鮮戦争の特需がありました、金融政策について国際協調が取られていましたということでバブルも発生しましたということになります。
その上、大きな自然災害も発生せず、戦争、紛争も発生せず外国人労働者も規制の為に入れなかったという「需要が供給を上回り、賃金も外国人労働者がいないために下がることは基本的になく、安全はアメリカが守ってくれる」といったボーナスステージみたいな状態だったのです。
もちろん死ぬほど働いたのでしょうが。
このような国がかつて歴史上存在したのか非常に疑問です。
したがって、人類史でも特異な状況であるし、また普通に仕事していれば、誰でも豊かになれる時代と状況だったと言わざるを得ないのです。
ではなぜ、アメリカが日本にそんな有利な条件をつけたのか?
その理由は、日本で共産革命が起きる恐れがあったからでしょう。
当時は、京大の河上肇やコミンテルンのような連中も多かったわけですから、そのリスクはアメリカとしては無視できなかったはずです。
更に大きな理由としては、アメリカという国は「長期計画」でモノを考えますので、単純に豚は「太らせてから喰え」の”太らせること”を我が国に行ったのです。
アメリカは見事、ブクブク太った日本経済と日本国民の平和ボケした脳みそを利用し、冷戦終結後に「日米構造協議」を始め、その前にはプラザ合意、BIS規制がありました。
それと関連して、日航ジャンボ123便墜落事故があり、我が国のコンピュータOSが世界に席巻することも無くなりました。
日本が開発したトロン(Windowsより先を行っていたOS)
17名のトロンOSの研究者を載せた日本航空123便墜落事故 撃墜されたのか?から引用
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95年に「Windows95」が日本に上陸しパソコン市場を席巻し独占したわけだが、実はその当時、日本の多くのパソコンメーカーはOSとして「トロン」の採用を希望していたのである。
それがWindows95の独占的な採用になったのは、米国政府からの圧力だったのである。
即ち、米国政府からの 「スーパー301条」による報復関税や輸入制限の制裁措置をちらつかせた圧力に、当時の日本政府が屈した結果だったのである。
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トロンOSの方が当時のウインドウズよりも優れていたことは明らかのように見えますが、少なくともトロンOSの存在自体がほとんどの日本国民に知られていない事実が、そもそも異様なのです。
話を戻します。
いざ冷戦が終結し、バブルが崩壊して、デフレが20年続いても足の引っ張り合いをしている我が国は、自国を造るという能力がないということがハッキリしたのです。
つまり、戦後目覚ましい発展ができたのは日本国民が真面目であることはその通りですが、多くの要因としては日本を成長させることがアメリカに都合が良かったからだと言えるのです。
もっと言えば、「冷戦だったから」と言えてしまうということです。
パレスチナとイスラエル
以下の記事と動画がわかりやすいと思いますが、イスラエルという国は毎年アメリカが援助、支援していることで何かこう、イスラエルが正義で、パレスチナが悪という構図を見せられています。
イスラエルという地理的な問題と、エルサレムの宗教的な問題、歴史的な問題など様々ありすぎて、「解決させないことが平和のため」という状況になっています。
ところが、先日トランプ大統領が「イスラエルの首都をエルサレムに認定する方針」という声明を発表したことでまたきな臭くなってしまっているのです。
完全にアメリカはイスラエルに付いており、武力もアメリカの援助が膨大ですので、武力衝突となればパレスチナに勝ち目はあるのかということになります。ましてイスラエル空軍は世界最強と言われるほどです。
アメリカは世界一の借金大国なのにイスラエルに”日本から引っ張った金で”援助している”ということは、これもイラクやリビアなどと同じ構図になります。
このような事実を知れば、
「イスラエルがパレスチナを攻撃できるのは、日本がアメリカの言いなりだからだ」
と思うのはごく自然なことです。
日本で民主主義が機能していない為にパレスチナ人の子どもが殺されたり、アメリカが中東を侵略したり、そんな西側諸国に対抗するためのテロリスト組織ができたりするんだということを考えなくてはいけません。
無知は罪とはこういうことを言うのだと改めて感じたところです。
アメリカが他国にアメリカ的な民主主義を押し付けることは、侵略であるということ、アメリカの正義は常に、アメリカを支配する大企業やそのエリートの正義であり、その正義はいつも、「独りよがり」で必ず敵を再生産します。
その方が儲かるからそうしているのでしょう。
ニューワールドオーダーはマフィアの計画でしかない
仮に、この地球上の全ての国家が実質的に消滅し、全ての国家でアメリカ的な民主主義が採用されたり、あるいはすべての国がアメリカが有利な通商条約を結べば、恐らく彼らの言う「ニューワールドオーダー」は完成に近づくと言えます。
それを、武力という手段や武力を背景とする交渉で行い続けるのであれば、それはもう国家ではなく、「地上マフィア」でしかありません。
民主主義がやってくる時、顔を出す時、必ずそこに紛争や戦争が起こり、人間の悲しみや恨みが生まれそれが無限ループになっているのだと思うと、やはり民主主義のエリート層に属する人達というのは、国境を越えたコミュニティを形成し、同じコスモポリタニズムを共有し、もっと言えば同じ神を信仰しているのだとはっきり確信できます。
このような認識共同体なのでしょう。
その神というのは間違いなく欧米の主流であるイエス・キリストではないでしょう。
恐らく、以前当ブログで紹介した「タルムード」的な究極の優生主義、最凶の選民思想を共有しているのだと私は理解しています。
新自由主義と共産主義の作り出す未来~優生学は現代に存在する~
それが彼らグローバルエリートの「コスモポリタニズム」言わば「世界観」なのでしょう。
我が国のエリートと言えば財務省の高級官僚が最上のエリートと言われますが、彼らの国家意識というのも、最早存在していません。
このように国家という枠組みを壊して利益になるものというのは、元々勝ち組のエリートや企業、国家に属する者なのです。
大衆は団結して行動するか諦めて羊になるか選ばせられているというところなのでしょう。
しかし、こんなことを考える人間がいることが驚きですが、そもそもこんなことを発想し、行動に移せる人達が「堅気の人間なのか?」という疑問があります。
もうこれは、「マフィア」と言えます。
日本のヤクザが綺麗に見えるほどです。
心も感情も愛も優しさもなく、あるのは「利益」という価値観のみで、その為には誰の人生も犠牲にしてもかまわないのでしょう。正に、
「グローバルマフィア」
と言えます。
まとめ
あちこち話がとんで申し訳ありませんが、複合的に考えなくては物事の本質というのは見えてこないのでご了承ください。
民主主義という政治システムがどれほどの人間を不幸にしているのかと考えてしまいます。
かといって共産主義や極端な社会主義が良いとは全く思いません。
一番マシなのが民主主義だったのでしょうが、それももう機能していないので、結局世界は、民主主義の名を借りた「王政」だったのでしょう。
更に、不可思議なことに「中東の紛争」や「戦争」がいつまでも終わらないことと、石油というエネルギー資源がそこに集中していることの関係はご存知かと思いますが、そもそも石油というエネルギー資源が中東に集中しているのではなく、別の目的があるような気がしてならないのです。
アメリカはシェールガスも大量に出ており、「次の中東はアメリカだ」と言われるほど資源が豊かです。
こういった記事が2014年に出ていました。
軍事技術というものは民間の10年20年先進んでいると言われます。ということは90年代以前からこの技術は存在したということになります。
もしかして、石油って海水を原料に作っていたんじゃないのか?と邪推してしまうぐらいの話です。
というのも、塩と水で走る車というのは既に存在しているからです。
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抹殺された技術を発明した人間は、ニコラ・テスラやガンを含めたあらゆる病気の治療法を発明したロイヤルレイモンドライフ博士、スターライトプラスチックを発明したと言われるモーリスウォード、永久運動ホルダーを発明したエドワードリーズカルニーなど大抵の場合、逮捕、研究室が燃える、不審死と相場が決まっているのは、強欲な者に力が集中していることの証左でしょう。
こういった事実を踏まえて、「民主主義」を考えていただければと切に願っております。