先日の大雨で千葉県は泣きっ面に蜂の如く、被害を受けています。
緊縮財政による公共事業削減、緊急放水におけるダム管理など防災対策をしてこなかった明らかな人災ですが、それでも日本政府はどこ吹く風の態度の一点張りどころか、「身の丈に合った受験を」と文科大臣が発言するという狂いきった状況になっています。
こういった状況を観ると「日本は本当に終わっているんだな」と実感するところではありますが、一方ではそれでも日本が一番マシと思うのもまた事実です。
最近、TwitterなどのSNSを見ているとなにやら「日本だけが終わっている」とか「日本が一番ひどい国」といった発言が垣間見えます。
有名な識者の方でもそのようなことを言いますが、世界が終わっていることを言わないことがこの人のビジネスなのかなと勘ぐってしまうところです。
確かに、自由貿易協定による弊害、原発問題、これから発生するであろう食料不足問題、紛争危機、不名誉な世界一の項目など様々あります。
そこだけ見たら確かに終わっていますし、その部分だけを比較すれば他国の方がマシということはあり得ます。
しかし、総合的に観て日本はまだ自分の生き方を選ぶことができる国でもあります。
じきにできなくなるかとは思いますが。
というのも、日本のネガティブな一般的な情報は誰でもアクセスできますし、情報を活かして「しないこと」や「すること」を選択できます。
恐らく今後、「しないこと」が違法になるような法整備がされることが予想されます。
例えば、多くの予防接種の義務化ならぬ強制化。
現在でも、予防接種をしない人をバイキン扱いする人がいたりしますが、これは共同体からのパージされていることを意味します。
選択の自由はあるが、特定の選択をしなければ共同体から除外され、一定の行政サービスを受けられなかったり、選択肢を狭められるという現実です。
それが法律で強制となれば、選択肢を狭められるどころか家畜の如く生きていかなければならなくなるということです。
予防接種に限らず、自由貿易協定を根拠に様々な分野で企業が収益を上げやすい体制、法整備がなされるのでしょう。
しかし、この状況は日本は割と遅めです。
日本は世界から三周遅れてると言われますが、遅れているからこそ一番マシということになるのです。
他の先進国はまともであるからこそ、問題も顕在化してしまっているということです。
というわけでこの辺りを考えてみたいと思います。
日本がだけが終わっているのではなく世界が終わっている
大きな話をすれば、米国は格差が大きく開き、共産主義のような国になりました道端でテント生活をしていたり、大学生が車の中でフリーWi-Fiを使いながらレポートを書いているといった事態になっているとのことです。
欧州はなんと言ってもドイツをはじめ移民問題が顕在化してしまっています。
EU諸国はシェンゲン協定の取り決めで”移民を受け入れない”という選択ができないようになっています。
その上、マーストリヒト条約によって国境が実質的に無くなっています。
よく社会保障制度が充実しているとしてスウェーデンが取り上げられますが、移民問題で大変なことになっています。
フランスにおいては御存知の通りパリで暴動が起き、今はスペインのバルセロナでも暴動が起きています。
バルセロナで大規模デモ、35万人が平穏に行進 急進派のデモでは警察と衝突
香港のデモもご存知でしょうが、そのきっかけとされる中国本土への犯罪者引き渡し関する条例を改正しようとしたとされています。
中国も”国家”ではありません。人権意識も希薄でチベットやウイグル人に対しての問題も抱えています。
それに比べて、日本はデモの大体が人工芝運動、与野党グル、国民の政治に対する無関心から、一見するとそれほど問題が起こっているようには観えません。
実態はひどいものですが、この日本を日本として維持させているのは、日本国民を代表とする日本に住む一般の人達です。
少し調べればわかりますが、これだけひどく見える日本でもまだ良い方で、海外移住した日本人もそれはそれで苦労している人もいますし、親の友人は移住しようとしたものの、なんだかんだで日本が良いとなってしまって帰ってきたりという話もありました。
日本も小学校で英語教育といった愚策をはじめましたが日本語それだけでとりあえず生きてはいけます。
何より、日本人が英語が得意でないために外国人労働者に日本語を強制させますから日本語がある意味での参入障壁になっている側面もあります。
言論の自由にしてもギリギリあります。
現在はTwitterやFacebookなどのSNSで言論統制まがいのことが起こっていますが、欧州でユダヤ人のホロコーストやガス室はなかったなどと言おうものなら逮捕、懲役を食らうこともあります。
日本の一般国民はユダヤ問題などほとんど知らないでしょう。昔教科書で習ったなぁくらいの反応しか見たことがありません。
他にも様々ありますが、あくまで「まだマシ」でひどいものであることは間違いありませんので、頑張っていくしかありませんが…
世界同時新自由主義革命
なぜこのようになっているのかと言えば新自由主義が世界で革命的に行われているからです。
この辺りは過去の記事で書いていますので参考にしてみてください。
TPP、日欧EPA、日米FTA、RCEP、日中韓FTA、一帯一路、日韓トンネル建設計画、FTAAP、新WTOなどの新自由主義を前提とした自由貿易協定、グローバリゼーションです。
不思議ではないでしょうか?
グローバリゼーションには問題もそれなりにあるのにもかかわらず、マスメディアではグローバリゼーションそれ自体の批判を絶対にしません。
グローバリゼーションの問題なのに、各企業の問題や産業の問題に矮小化するのです。
新自由主義とは努力して競争し、”勝ち残った者”が生き残るべきという思想です。
いくら努力しても競争に負ければ負け組となりますから、努力よりも生まれでほとんど決まってしまうことになります。
私は生まれた瞬間、1億円を得た者を見たことがあります。
逆に生まれた瞬間に親元から引き離される人もいます。
これで同じスタートラインと言える人はいるのでしょうか?
ですが、後者のような人を切り捨てる社会を構築しようとする思想が新自由主義といって差し支えないと言えます。
今勝ち組と思っている人も負け組になる可能性は大いにあります。
私に言わせれば、雇用形態にかかわらず「非正規雇用」と言えるほどの経済環境です。
年収3000万円ほどある人ですら切り捨てられる社会にこれからなろうとしているのですから本当に恐ろしいことです。
しかし、このレベルの収入のある人達はこのような危機感は感じられないでしょうし、一定の分散投資をしているでしょうがそれは恐らく間もなく起こる金融危機で溶けてしまう可能性も否定できません。
私も経験がありますが、そのような人にこそ新自由主義者が多いのでもうどうにもならないのです。
結局は日本国民の問題
結局のところ、このような事態を生み出した日本人にこそ責任があるのでしょう。
これまで変わるチャンスはいくらでもあったように私には思いますが何もせず、社会に影響力を与える日本人(経団連等)が外資の言いなりとなり、同じ日本人を喰い物にする構図はあまりにも、醜悪と言えます。
日本政府は経済テロリズムを断行し続け、庶民を処理しようとしていることは間違いなく、都心に人口を集中させようともしています。
それは、国家戦略特区の存在が証明しています。
地方に住む人達の可処分所得を取り上げ、一次産業を破壊し、一次産業を大企業のビジネスとして変換させる法改正を行っていることは種子法廃止や種苗法改正、農協改革から観て間違いありません。
先日、食料自給率過去最低の37%という報道がありましたがこれは故意にやっているのです。
控えめに言って未必の故意でしょう。
さて、この状況で移民を受け入れ続け、果たして食料が安定して供給されるのでしょうか。
されなかったとして、この状況になった時に、マスメディアは民族間のヘイトを煽る報道を今以上にすることでしょう。
こうして民族間に蔓延した鬱憤や政治上の遺恨や怨恨が、ひとつの事件によって爆発するのではないかと危惧するところです。
私のようなバカでも想像できることです。
私は小さい頃、周囲からバカだと劣等だと優秀な兄と比較されながら育ちましたが、確かにその通り頭は良くないんです。
それでも考えることはしてきました。
兄と仲は良いですがその頃のまま私はバカのままです。
この程度のブログを書くことが精一杯です。
まとめ
日本だけが駄目なのではなく世界中が駄目で、日本が世界に合わせて駄目になっていることはお分かりいただけたでしょうか。
駄文で恐縮ですが、ゴイム、家畜と笑われていることに気付かないまま消えていくであろう日本民族をはじめとする普通に生活を営んでいる人が不憫でなりません。
不憫でならないと言いますが私も同じ立場ですけどね。