前回の記事では方向付け(洗脳)の具体的な方法を書いてみました。
この中では大まかな方向付けの流れを説明しましたが、具体的な方法としては、無数のバリエーションがあると考えていただきた方が良いと私は思っています。
人は誰でも何かの考えや一種の方向付けがなされていますが、前提として「自分の意思」が重要であるはずです。
ところが、不本意な方向付けは「自分の意思と錯覚させる」ことで、本来すべきではない判断を間接的に強制されることが問題なのです。
他の具体的な洗脳の技術は以下のようなモノが挙げられます。
権威の利用
音楽や歌
監禁、外部との遮断
スポーツ、性
疲労、空腹、睡眠妨害
ワンフレーズ・ポリティクスのような紋切り型の言葉の使用
スピリチュアル
薬物
などなど挙げればキリがないほど方法は沢山あるのです。
これらを組み合わされて逃れられる人間などいるのでしょうか?
恐らく皆無に等しいと思います。
今はどうかわかりませんが、一部の警察が被疑者の自白を取るときにもこのような方策を使っていたというのは有名な話です。
このような記事を読むと何を信じればいいかわからないというような感覚になり、混乱してしまうこともあると思います。
なので今回は、洗脳の解き方と自分を取り戻すための術を書いてみたいと思います。
洗脳の解き方
目次
洗脳された状態というのは視野が10°くらいしかない状態です。つまり「絶対的なモノ」が存在しているという状態です。
この絶対を崩すことは、本人にとっても協力する側にとっても辛いことです。
なので継続と根気よく辛抱する堅い決意が重要になります。
そもそも協力者なしで洗脳が解けるぐらいなら元から大した洗脳を受けていないということになりますので、協力者は不可欠です。
まずやるべきこと、
「質問を繰り返して矛盾に気付かせる」
ここでは洗脳されている人を混乱させること、信じているモノに不信感を芽生えさせるという目的で行います。
大抵の場合、信じているものを否定されると烈火の如く怒り出すので、矛盾の指摘はほどほどにして、質問攻めをして矛盾に気付かせるのです。まあそれでもキレてきますが…
洗脳されている人は「自分で考える=洗脳を施した人間にとって都合の良い結論」という状態なので、そもそも自分で考えていないのです。
しかし、ここで決して「人それぞれ」だとか「それぞれの価値観」とかのフレーズは使ってはいけません。
これは、ほとんど諦めることと同じです。
「間違っている」ことを気付かせるのですから、このようなフレーズで一般化してしまったら
「自分はこれでいいんだ」となってしまうので洗脳を解きたいのであれば絶対に使ってはいけません。
次の段階で行うことは、
「視野を拡げさせる」
ことです。
基本的に方向付け、洗脳、マインドコントロールに共通することは、「相手の視野を狭めること」です。
一回閉じたものを開くのは狭めるよりも大きなエネルギーを必要とします。
なので視野を拡げる手段は選んでいる場合ではありません。
視野を拡げさせる方法としては、
「自己客観視」
「様々な価値観を知らせる」
「善悪二元論で判断をすることを間違いだと思わせる」
のようなものが効果的です。
自己客観視は例えば、一人三役で演劇ごっこみたいなことをすることです。
そうすることによって、「立場による正義、善悪」が観えてきます。
役者を頼むということにして、担当の役柄を洗脳を施した人間の役柄を担当させるというのもひとつの手段です。
それを練習させる(役作り)中で、洗脳を仕掛けるものはこのようなことを考えるんだなと思わせる思考をさせるのです。
その場合は、目には目をではありませんが、仕掛けた側との接触は禁じさせます。
洗脳をする側も基本的に情報操作をするのでこちらもしなくてはいけません。
また傾いた精神のバランスが揺れだしてくる頃なので、そのバランスをまた戻されては敵いません。
様々な価値観があることを知らせ、揺らいできたら次はその人の良心に沿う価値観を導き出します。
ここで協力者としては、相手の本来の良心や価値観に沿った誘導をしてあげます。
洗脳を仕掛けた側がした手法と同じことをするのです。
そうすることでその人は少しづつ本来の自分を取り戻していきます。
その時相手の心は不安でいっぱいのはずです。
しっかり支えてあげなくてはいけません。
自分が騙されていたことや、自分が洗脳されているということを認めることは認知的不協和が働きますので、ほぼ皆無です。
続けていくことで、必ず二元論の価値観も払拭されていきます。
だからこそ洗脳が解けるまでやり続けなければいけないのです。
非常に大変な作業ですが、大事な人が洗脳され素寒貧にされたら私なら手段を選ばず洗脳を解き続け、洗脳を仕掛けたそのどぶねずみ野郎を叩き潰すことでしょう。
手っ取り早い方法
ここまでは洗脳を仕掛けられた側の「洗脳を解く」という手法を解くという方法を解説しましたが、洗脳を解くためにも、洗脳を仕掛けた人間への報復も考えるのであれば、以下のような方法があります。
探偵に洗脳を仕掛けた側の素行調査を依頼する
その調査の中で、いつも綺麗事で煙に巻く教祖みたいな立場の人間の私生活を白日の下に晒す準備をします。
悪徳セミナーや悪徳宗教団体の目的は金ですから、そういう弱みとなる写真の一枚や二枚出てきます。
奴らにとって信者は「金を運んでくる奴隷」と思っているので、信者にその写真を見せられて洗脳を解かれるのは自分の収入に直結することから非常に嫌がります。
またその写真を洗脳をされた人に見せれば、ある程度手っ取り早く洗脳は解けます。
少なくとも、疑いの芽を生み出すことは間違いありません。
ここまでが非常に大変な作業なので、協力者としても大分楽になるかと思います。
大抵の場合、その後の交渉カードになるような情報が出てくるので、信用できる探偵に調査を依頼することをオススメします。
探偵にも悪徳はいますので…
まとめ
以上で解説したように、洗脳を解くには協力者の決意と戦略が必要になります。
洗脳はされている間は気付かないもので、また本人にとっては「自分の判断で思考している素晴らしい人間だ」とか「社会に流されず自分は自由に生きている」と自己肯定的に考えている状態で、且つ気持ちが良いのです。
洗脳を解く、自分を取り戻すためにはやはり「自分の良心や倫理感に問いかける」ことが大事なことであると私は考えています。
また、何も信用できなくなったときにも、自分の良心に訴えることで判断していくことが重要になります。
以前にこのような記事を書いたので参考にしてみてください。