統計という科学を利用されるプロパガンダ

統計”という科学。科学?

統計は、一般社会において客観的な根拠として、絶大な信頼を集めています。

いわゆる「数字は嘘をつかない」という言葉の大きな担保となっている科学だと言えます。

しかし、私は絶対的に数字は嘘をつかないとは思いません。

以前、このブログでも書きましたが、数字それ自体は嘘をつかないが、その数字の”見せ方”によって、見た者の印象は操作出来るからです。

数字は嘘をつかないが、嘘をつかせることができる

もちろん、プロパガンダにも使われます。

確率や統計という科学を使っているにも拘らず、事実を根拠としない「ブラックプロパガンダ」で社会に流布する場合もあるのです。

この記事では、統計と確率がどのようにプロパガンダに使われているかを考えたいと思います。

統計の見せ方

以前書いた記事で財務省が行う統計データの見せ方を紹介していますが、これとはまた別の見せ方があります。

財務省が行っている印象操作は、建設国債は概ね横ばいで増えていないのに、特例公債のグラフを下に、建設国債のグラフを上に持ってくることで、あたかも建設国債が増えていて、日本は公共事業が多いと”思わせる”やり方です。

他の統計の見せ方として悪質なものの中に「地球温暖化」についての統計データがあります。

温暖化していると漠然とイメージしている方もまだ多いかと思いますが、実際には地球温暖化はしおらずむしろ寒冷化の方向に向かっているようです。

以下のグラフを御覧ください。

このグラフを観るとCO2と地球の平均気温の関係には関連性は薄いと言えます。

CO2は右肩上がりですが平均気温は下がる時も頻繁にあります。

詳しいことは以下の動画などたくさんありますので御覧ください。

 

 

本題は、どのように統計データを使って”科学者”という権威が世界を欺いたのかということです。

以下のグラフは、ポーランドの気象学者がこの議論が起こるはるか前の、過去数十年にわたり世界各地の氷河をボーリング掘削して調査した地球の大気の二酸化炭素濃度です。

資料:Z.Jaworowski et al

https://www.john-daly.com/zjiceco2.htm

このグラフを観ると1800年以降、世界の二酸化炭素濃度はばらついています。

20世紀になって急激に濃度が高まったとは到底思えません。

ところが、地球温暖化を喧伝したい気象学者達は、このグラフから丸印を付けた部分だけを拾い出しあたかも、二酸化炭素濃度が上昇してきたかのように見えるグラフを発表したのです。

これは情報操作手法の「木を見せ森を見せず」といった一部分だけを切り取った情報操作手法です。

其の上、気象学者という”権威”を使っていますので効果は絶大です。

何故、こういったことが起こるのかと言えばその原因は、「利益」しかありません。

地球温暖化が進んでいるということにしてしまえば、二酸化炭素を減らすために炭素税や環境税という税金を導入できます。

地球は苦しんでいる!地球温暖化を防ごう!素敵な地球を取り戻そう!」などと言えば大衆は否定しないでしょうし、利権べったりの原発など導入しやすくなります。

これに関わったエスタブリッシュメントはこの地球温暖化”問題”を「利益製造機」にしか見てなかったのでしょう。

必ず現れる”専門家”

プロパガンダには絶対と言っていいほど、「専門家」が登場して見解を述べます。

しかし、その専門家が発する情報を受ける時に忘れてはいけないのは、

「この専門家の見解でしかない」

ということです。

専門家と言えば、その道のプロなので知らない自分としてはどうしても頼らざるを得ないこともありますが、その道のプロ、専門家は「大勢」いるのです。

複数の専門家の話を聞かなければ、その専門家の情報は「絶対」になり得ます。

絶対というのは宗教と変わりません。

専門家という権威も”人間である”ということを忘れてはならないということでしょう。

私は、この「権威」という信用が年が経つに連れてどんどん低下してきているように感じます。

それは、非常に恐ろしい事態です。

権威にすら信用がなくなってしまっては、情報の何を信用すれば良いのでしょうか。

すると、ミクロの視点で言えば当たり前かもしれませんが、社会生活を送る人間にとって

「何も信じられない」という状態が一般化することでしょう。

そうなれば、人を騙してでも利益を創出することが”善”という意識にならざるを得なくなってしまいます。

道徳や倫理は完全に崩壊し、これまで善だったことが悪となる逆転が人間の意識に醸成されてしまうことを私は非常に恐れています。

 

正に聖書で言う”悪魔の世界”です

しかし、既になりつつあるのです。

数年経つと覆る「科学」

もうお気付きかと思いますが、定説が覆ることは時間の経過によっていくらでもあります。

例えば、「うさぎ跳び」もそうです。

私は幼少期に野球をやっていたものですから、巨人の星よろしくうさぎ跳びでグラウンド1周といったことをやっていました。

それが今では、スポーツ障害を起こすから絶対やってはいけないこととされています。

それすら、嘘という意見もありますが。

他には「暗いところで本を読むと目が悪くなる」でしょうか。

私も親によく叱られたものです。

これも多くの眼科医が「影響はない」ということで一致しているようです。よくよく考えてみれば、ガンガンテレビゲームやる人でも、暗いところで本を読む人でも、視力が良い人はたくさんいますし、昔の夜より、今の夜の方が明るいですし…

 

結局、

 

「その時はそれはが正しい」

ということでしょう。

正しい」は実質、その時の人間が決めているだけに過ぎないのです。

これは非常に傲慢な考え方と言えます。

間違えるのが人間であるという前提に立てば「真理」は重宝されてしかるべきです。

ですが、科学信仰とも言うべき現代では科学によって全ての事象は人間が管理できるということになっています。

人間は神を越えようとしているように私には見えます。

真理なんてものは、時代やその時の醸成などで変わるものではありません。

そして、後の世代に先人はバカだと言われるのです。

当然私達も言われます。

納豆ダイエットに観る極悪メディアの体質

かつて、「発掘!あるある大事典Ⅱ」というクソ番組がありました。

その番組の企画で「食べてヤセる!!食材Xの新事実」と題して、納豆にはダイエット効果があるという学説を紹介する内容で、

「ダイエットの為に納豆を食べよう!朝夕に2パックづつ食べればあなたは痩せる」

という捏造事件です。

放送直後から納豆は飛ぶように売れ品薄状態になりました。

ところが数日後、制作していた関西テレビが納豆ダイエットの効果を表すデータが捏造されていたと公表しました。

番組内で出演していた医者や学者のコメントも捏造、操作されたものであることがわかったのでした。

各メディアも自分のことは棚に上げ連日ぶっ叩き、結果、番組は打ち切り、テレビ局の社長は辞任となりました。

私はこの番組を母と見ていたことがありましたが、私は「嘘くせ~」とか言いながら見ておりましたが母はしっかり影響されていたことを憶えています。

テレビ番組を観ると私はそんなことしか言わないので、母はとうとう私とテレビを見てくれなくなりました。私がいるとテレビを消すのです。

理由は「あんたがいるとテレビがつまらなくなるから」だそうです。

また、番組放送中のスーパーマーケットには、「あるあるで紹介された商品です!!」といったポップが置かれていたことも良く憶えています。

納豆ダイエットの放送前に、納豆関連の株式銘柄が上がっていたとしたら確実にインサイダーは行われていたことでしょう。

私の聞くところによると、「確実にあった」というジャーナリストやメディア関係者は非常に多いです。というか当然らしいです。

このあるある大事典の問題はテレビ局の「視聴率至上主義」「番組制作の下請けまかせ」などが一気に表に出た事件でもありました。

また、ある疑惑が持ち上がりました。

協力金」という番組制作をする時にやり取りされるお金のことのようで、要は

業界団体が、広告、宣伝業者にパブリシティを依頼し、テレビ番組で健康や美容に効果があると取り上げてくれるように働きかける時に動くお金」

とのことです。

当時あったニュースサイト、「JANJAN」ではこのような説明がされていました。

あるある大事典では「Ⅰ本1000万円」という具体的な数字まで出ていました。

情報番組を仮面を付けた「広告」ということです。

この話が仮に存在しないとしても結果捏造して納豆を飛ぶように売らせたわけですからこのような疑惑は消えることはないでしょう。

結局、メディアも「利益」のみで動いてしまうのです。

まとめ

もし私が、税金をもらって研究する学者だとして、文科省などから予算をせしめられるものなら、いかにもな新しい説を統計グラフをつかって自分の利益を確定することは、それほど難しいことではありません。

全く興味はありませんが。

私は権威主義者ではありませんが、権威そのものは大事だと思っています。

権威」は大事なんですが、権威自らが権威を地に貶す活動をしていることが問題だと思うのです。

権威には一定の信用を与えてくれます。

権威に信用がなくなってしまっては私達はすべての知識を自分で得て確認しなくてはならなくなります。

そんなことになれば、本当のことなど人生が何回あっても足りません。

権威とは倫理と道徳を併せ持つことで権威足り得るのです。

そこを御用学者の皆さんは自覚していただきたいと切実に願っています。

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